ピルとは女性ホルモン(エストロゲンとプロゲストーゲン)を含んだ経口避妊薬です。
女性ホルモンには2種類あり、黄体ホルモンと卵胞ホルモンが卵巣から分泌されています。
ピルに含まれているこの2種類のホルモンはもともと体内にあるものです。
プロゲストーゲン(黄体ホルモン)、エストロゲン(卵胞ホルモン)が含まれているこの薬を飲むと、排卵がおこりません。そして、子宮の入り口の粘液も変化してしまうので、精子が入りにくくなります。
また仮に排卵があったとしても、子宮内膜に変化がおきて受精卵が着床しにくくなります。
ピルは他の避妊方法と比較すると避妊効果がかなり高いものです。
最近処方するピルは副作用もかなり少なく飲みやすく、女性がご自身で避妊をコントロールできます。ただ、毎日1錠ずつ飲み忘れないように飲むことがとても大事です。
ピルを希望される方は月経開始前にご来院下さい。
ただし、喫煙されている方は血栓症(血管内で血塊がかたまる)のリスクがある為、他の避妊方法をお勧めしています。
IUDは子宮内避妊具で、リングとも呼ばれます。
子宮内にポリエチレンなどでできた小さな器具を挿入し、主に精子と卵子の受精を妨げたり、着床を防いだりすることによって避妊ができます。
原則として、2年毎に入れかえます
避妊効果としてもピルの次に高く避妊率も95パーセントと効果的です。
女性が自主的に避妊できて、特に銅がついているIUDは、従来のものに比べてより効果や安全性に優れています。
IUD希望の方は月経直後にご来院下さい。